2018年1月18日木曜日

MR.SHOJI SATOの展示


1月20日(土曜)まで開催中の「第5回葉山一色海岸アート展」。当番で会場に立ちながら、いつも感服するのは写真家・佐藤正治さんの作品と展示手法。穏やかで静けさをたたえる葉山の風景写真。これがじつに心に沁み入ってくるのです。じわじわと味わいを増していくような、普遍的な美しさを独自の感性でとらえている。佐藤さんの写真を観るたびに、職業写真家の凄味を思い知らされます。作品の光と影、色はきわめて自然でいて、日常的でありながら、それを写し取ろうとするのは、なかなか難しいのです。


そして、創意工夫を凝らした展示にも唸らされます。上は会場でお配りした缶バッジのモチーフとなった写真。伝えんとする意図が明確に、表現されています。佐藤さんはモチーフを選ぶにあたり、バッジの実寸に写真をプリントしてテストをしたそうです。全部で24種あったバッジのうち、佐藤さんのものが最初に配布分がなくなったのは、そんな準備、配慮があったからでしょう。限られた条件に応じつつ、最大限の工夫を怠らない。観る人への真摯で誠実なプロフェッショナルの姿勢に、深く感銘しました。ちなみに僕が用意したバッジはまだ残っています(笑)。プロとアマの大きな違いを痛感し、同時に自身の思慮の足りなさを反省。次に機会があったら、活かさなくては!


4月はじまりの、佐藤さんの葉山カレンダー。これがまた素晴らしいのです。毎日眺めて飽きない写真とは何か。たくさんのヒントもちりばめられている秀作。僕はこれから1年眺めて学びとろうと思っています。

LEICA M-E , MACRO-ELMAR90mm