2017年7月25日火曜日

物撮りテスト


8月上旬におこなう、チベット・フォークアート冊子の物撮りに備えて、機材を揃える。最小限の投資で、最大限の効果を求めて、写真が抜群に上手な友人の建築家・森さんと、職業写真家・中居さんが主宰するパンプロダクトに相談。

三脚は旅行ガイドの取材にも活躍しそうな、機動力に長けた『マンフロットbefreeカーボン』を選択。アルミ素材より20%ほど軽量なのに、剛性はより高いという。使うとすぐに、しなやかで強靭な道具としての機能美が伝わる。手で扱い、バックパックに納めて背負うとき、体に触れるカーボンはじつにやわらかな印象。感触には個人差があるだろうけれど、こうまでアルミ素材とは異質なのかと僕は驚いた。脚を開いたり、伸ばしたり、畳んだり。ひとつひとつのアクションが口笛を吹きたくなるくらい滑らか。実際の重さより、僕の体感ではとても軽く感じる。こういう快適な使い心地は、佳い道具の重要な条件だと思う。ただし、附属の自由雲台はちょっと使いずらいので、好みの物に交換かな。

LEDライトは小型でポータブルな物を探し、悩みに悩んで、面全体でやわらかでフラットな定常光を発する『メトルV-PAD112』を選ぶ。自分の求める灯りは、障子を透過して室内を淡く照らす外光のような、穏やかで、ほんのりとした光の量と質。そのイメージに合うのではと、入手したのだけれど、テストの結果は想像に合致するものだった。中居さんも称賛しているけれど、バッテリーの手配も含めamazonが便利な上、格安だったため、そちらで。中居さん、ごめんなさい。

家に、マンフロットの旧型ライトスタンドがあったので、それを活かせないかと、中居さんに尋ねて、オーダーしたのが、『パンプロダクト16mmダボ付き棒』。プロの現場での厳しい要求に応える道具だけに、はじめて使って利便性をすぐに実感できるし、優れた機能ぶりに感銘を受ける。この棒があれば、ライティングの基本である、トップライティングをいとも簡単にできてしまう。


使い古したバック紙(ケント紙)があったので、トップライティングで物撮りを試す。ミニマルなスペースと機材で申し分のない結果。本番はスムーズにいきそうと安堵。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f/4