2017年7月16日日曜日

町中華とはなんだ


化学調味料どっさり。なぜかメニューにカツ丼がある。遠くから足を運ぶほどの価値がない普通の味だけど、地域の人には愛されている。そんな絶滅危惧種な、町の中華料理店を食べ歩き、考察、記録する本。著者の北尾トロさん、下関マグロさんのレポートに腹を抱えて笑う。これほど終始口角を上げっぱなしで、するする読めた本は初めてかもしれない。気心知れた友たちに本音を話すように、軽妙に綴る文がひたすら可笑しい。探究心、ユーモア、表現。プロライターの仕事に感銘を受ける。ここまで、主観をこめたグルメ本は他にあるだろうか。二人が書く本(とくに北尾トロさん)は全部、読みたい。笑いたい。

※北尾トロさんの文章は大好きだけど、トロさんが代表の町中華探検隊のメンバーにはなれそうもありません。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4