2017年5月22日月曜日

ビーチアートは続く


竹や枝がサークル状にまとまって打ち上がっている。これほどの密な塊で海上を浮遊する物が1箇所に集まる時は伊豆大島から相模湾内に分岐して流れる黒潮の気配を感じます。日々、黒潮分岐流のルートは変化するけれど、ここ数日はこのビーチそばを流れているのでしょう。川のような強い流れで漂流する同じ質量のものを束ねて運ぶ。その中にははるか南方の島々に自生する植物の種子などビーチコーマーにとってのお宝がひそんでいる率が高い。しかし、そんなサインは夜半の風の作用で、翌朝には消えてしまいます。


そんな漂流木片をアートに仕立てる人がいる。G.W.中に毎年出現する人に違いない。


そのへんにあるものを選び、そっと置く。まるで利休のような眼の動き。ミニマルな美の意識に惹かれます。この表現も翌朝には幻のように無くなっていました。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4