2016年5月29日日曜日

森の畑の物語 前編


葉山「3pm(さんじ)」の横田美宝子さんからのご紹介、ご招待で森のなかの畑パラダイスフィールド」でのイヴェントに参加させてもらいました。湘南国際村から大楠山へとつながる横須賀市の土地5,000ヘクタールを3年ほど前から開墾し、無農薬栽培を実践しているのが伊藤力さん。その活力と情熱に触れ、ただただ圧倒されてしまいました。


湘南国際村の頂上から森、山へとつながる環境。広大な敷地に木々が点在し、フラットな景色が広がる三浦半島や湘南の畑とはまるで異質の景色にまず驚きます。畑の背景にそびえる台地の神聖な雰囲気にも惹かれました。畑の名前はパラダイスフィールドというのですが、その場に居るだけで安らぎを覚えるような、楽園的な気持ちよさが満ちている特別な空間でした。


伊藤さんが今、育てている野菜を案内。葉山ラ・マーレ・ド・茶屋のための専用畑もあって、シェフからのリクエストにも応え、洋食に活かせる珍しい品種にも取り組んでいる。この日のランチは野菜を収穫してサラダをいただくので、それぞれ味の特徴を聞きながら、好みのものを摘み取っていきます。


この日はオオシマザクラの実が熟して居ました。


ちょっとビターな甘さが大人の風味。ジャムにするのに最適な素材だそう。果実は少し苦いほうがジャムに向いているのだとか。


ペットのヤギ。


外敵などストレスに弱く、継続的に育てるのが難しいニホンミツバチが蜜を集めてくる。西洋ミツバチの巣箱も他に据えられ、とびきり旨いハチミツは7月に販売。たちまち売り切れてしまうそう。その旨さの理由を理路整然と説明されていたのですが、聞き逃してしまいました。7月にハチミツを買い、改めて伊藤さんにお聞きしよう。一般に販売をされている養蜂家は、三浦・湘南とも希少な存在。周辺の環境とミツバチの管理など複雑で困難なことにいきなり着手し、しかも最上のものを目指している。そのスピリッツがすごい。


農薬を使っていないから畑にはモンシロチョウがたくさん飛んでいる。このグリーンマスタードの花は香りが抜群なのです。


伊藤さんにサラダにする野菜をとってもらいます。パラダイスフィールドは自分で収穫できて量り売りをしているのですが、初めての利用では販売スタッフからどこにどの野菜があるのか、そしてその野菜をどのように獲ったらいいのか説明を受けた方がいいでしょう。


根菜類もいろいろ。レタスでは、リーフレタスのほか、シーザーサラダに適したタケノコレタスがこの日は植わっていました。


ハーブのコーナーもあります。育てているものが活き活きとしているだけでなく、美しい。絵になる畑です。



サラダを彩るマリーゴールドを少し摘みます。グリーンに映える華やかな色彩。大地の恵みを色も愛でながら味わうのです。


収穫した野菜。


自分なりに盛り付けて、横田さんがこの畑のほうれん草、人参、玉ねぎなどでつくった天然酵母パン、ベジクラッカーとともにいただきます。生命力みなぎる野菜の味に感動です。

イヴェント後半のハイライト、サラダランチのために横田さんが用意してくださったもの、そして伊藤さんの畑への想いは、明日「後編」としてレポートします。

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