2016年2月17日水曜日

シューレースの交換


使い馴染んだものには味わいが増す一方、慣れ親しむあまり、空気のように身近な存在、新鮮味を感じにくい関係になっていきがちです。自分の場合、90年代なかば入手したレッドウイングのワーキングブーツ、アイリッシュセッター(定番NO.875がそう。半円の犬タグで、の修理職人によれば、このころの875革質、色、形、すべてのバランスが最高なのだとか履きこむうちにこわばっていた革はくるぶしやつま先を柔らかくみ、まことに具合がいい。そこそこ長い距離も快適に歩きとおせるから、葉山〜築地の通勤靴として活躍中。そんなマイスタンダードな日用品との関係馴れ合いのままにせず、ふとリフレッシュしたくなりました。


シューレスがやや傷んでいたこともあって、気分を改めるべくシューレースを交換することに。雑誌「popeye」紹介されていたVINCENT SHOELACEにオーダー。京都出身の二人組が1950年代、北米でつくられていた旧きよきシューレースの味わいを上質な素材で蘇らせた製品だそうです。


選んだのはSANDYの49インチ。ずっと品切れ状態で、毎日HPをチェックしては再販売を愉しみに待っていました。明るい黄色の「Blond」ベース赤紫挿し色となるカラー。赤みがかった875の茶革にベストマッチでかなり嬉しい


やつれ気味だったシューズが若返ったように見えます。きれいな洒落色で彩られ活き活きとしたシューズの表情に惚れ直す。これからいっそうと付き合いを深めていけそうです。ぼくもウキウキと心が弾み早速、浜の街を10km近く散歩してしまいました。

SIGMA DP3 MERRILL