2016年9月30日金曜日

子安の豆大福


2週間ぶりの快晴となった日曜日。こんなにも陽光は気持ちいいものなのかと、ありがたみを感じながらサボっていたスロージョギングを再開。葉山から海辺を走り、子安の里に入る、いつもの道。茂る常緑樹の木陰。光の陰影が宝物のように美しい。そこを通り抜ける快感がたまらない。


3モンキーズに挨拶し、


御滝不動に手を合わせる。


そして、おたのしみの和菓子屋台へ。半年ぶりに立ち寄り、大好物の茶饅頭が再び並んでいるか確認。しかし、相変わらず無い。「あれはそんなに売れないんだよ」とおじさんの言葉にがっかり。あのぎっしりと漉し餡が詰まった薄皮の大きな饅頭が恋しい。もう再会はかなわないのだろうか。



しかたなしに、一番の名物である豆大福をいただきました。もちもちでやわらか。自家製餡の甘さも好み。こちらの絶品さもまた普遍的。おじさんの誠実な仕事が目に浮かびます。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm / f1.4 ASPH.

2016年9月29日木曜日

旅の本と写真


旅と写真。
ぼくが生業にするテーマを、
銀塩写真主体に構成する「TRANSIT」。
中身を確かめず
毎号購入する唯一の雑誌です。
最新号はイタリアやフランスなど
スイーツをめぐる旅。
在本彌生さんハッセルブラッドCMや
ライカR6、古いレンズで
撮影したと思われる写真に魅了されます。

在本さんの幅広い才覚のうち、
フィルム写真に
スポットをあてる加藤編集長の
眼とセンスがいい。



華やかな職歴をもつ彼女。
エレガンスな佇まいと身なりで、
ひとり旅をして、
街で出会う魅力的な人たちと
向き合う様子が目に浮かぶよう。
相手の眼を見て、撮影の許可を得る。
仕事の意識が後押しするといっても
とても勇気が要ること。

いちように被写体の表情が柔和なのは
在本さんならでは、なのでしょう。

そんな彼女が撮影を担当した本が
パリ・スタイル』(リトルモア)。
パリに20年間暮らした村上香住子さんが
住民の視点と嗜好で勧める街案内。
カバーをはずすとシックな表紙が出現。
内容はもちろん本の装丁も秀逸。
アートディレクションは
「旧・クウネル」の有山達也さん。
完璧だ。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm / f4



2016年9月28日水曜日

未来のクルマがやってきた


横須賀・追浜の工場でつくられた電気自動車Leafがやってきました。


クルマなしではやや難儀する暮らし。納車までの1カ月が待ち遠しかった。受注製造の体制らしい。



思いのほか大柄なボディ。シトロエンDSほどの心揺さぶる斬新なフォルムではないものの、革新さでは負けず劣らずの魅力がある。


充電は月払いで契約している日産ディーラー急速充電ステーションか、自宅で。


ガソリンスタンドとはおさらば。家でエネルギーを充足できる体験自体が今はおもしろい。圧倒的な静けさと滑らかな加速。未体験の異次元性能は、やはり未来的なのだと思います。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm / f1.4 ASPH.

2016年9月27日火曜日

聖ルカ病院

     LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm / f4


愛読書のひとつ「東京旧市街を歩く」(エクスナレッジ)。狙いすましたように、美しい光の陰影と建築の造形をとらえた写真が素晴らしい。選ばれた建造物のいくつかは幼いころから親しんだものも。けれど、高橋マナミさんの写真からはアングルや光の状況により、見慣れた建造物に別の印象を抱きうることを教えられます。とくに心奪われるのが周辺に点在する看板建築の少し後、1932年(昭和7年)に建築された、中央区明石町、聖路加病院・旧館の写真。1965年1月、この棟でぼくが生を受けた背景が思い入れに作用しているかもしれないけれど、いくつもの直線の造形美にただ心酔。崇敬する建築家アントニン・レーモンドが設計したと思われるタワーやデコラティブな部分と、増改築部の直線が複雑に交錯。その鑑賞ポイントのベストアングルを見出した高橋さんの眼と心を賞賛したい。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm / f1.4 ASPH.

高橋さんはどこから撮影したのか探りながら、本から受けた感銘をリアルに体験したくなり現場へ。昼休みに広角、標準と望遠まで複数の焦点距離のレンズを携え、位置を探し、撮影の実際を検証したのでした。上は50mm標準レンズで撮影し、現像アプリでトリミングしたもの。高橋さんが同様に写真の構図を微調整したのかはわかりませんが、50〜75mmのレンズを用いたのは間違い無いようです。美しい作品を模写する。名画の贋作家よろしく、好奇心が深く満たされる充足の散歩写真を愉しみました。




2016年9月26日月曜日

雨の休日は修繕を


たっぷりの湿気を含みつつ、降ってはやむを繰り返す雨水は冷たい。



秋雨がこんな長くも続くのか、今年ほど意識したことは今までありませんでした。走りに出かけようとすると、気まぐれな雨が降ってきて、ここは気持ちをきりかえて、家でゆっくり過ごすことを決める。



ずっと着手しようと思いつつ10数年が経過。デンマークのカイ・ボイスンがデザインした木製玩具を修繕しようと、ようやく手をつけます。両腕を留める関節パーツの純正ゴムパッキンが切れてしまい、ヘアゴムバンドで代用してつないだものの、ゴムが伸びきって、両腕だだらりと垂れる、だらしない姿に。修繕法をインターネットで探り、この方のblogを参考に水道用ゴムパッキンをamazonに注文。しかし、自分の不器用さゆえ、わざわざ取り寄せた水道用ゴムパッキンにテンションをかけて伸ばしたとたん、たてつづけに切ってしまいました。



そこで、スキューバダイビング器材用のパッキン「Oリング」を工具箱から見つけてきて代用。2個のOリングを紐で連結して左右の腕へと伸ばしとめました。マニュアル通りにいくよりも、その場にあるものを活用し、自分なりに工夫してうまくいったときの達成感はやっぱり大きい。


深く充たされて、さっそく両腕の具合を試します。おおっ、いい感じ!



カイ・ボイスンのfacebookページには、関節が自在に動く木製玩具のアレンジ例が多様に紹介されていて、象の玩具がこんなポーズをとれるなんて、購入後20年近く経って知りました。驚きとともに、自分の想像力のなさにすこし落ちこんだりも。

当時、目黒「マイスター」のスタッフだった中原さんが独立して開いたばかりの原宿「play mountain」で出合い、求めた玩具。今の自分の価値観、経済状況からすると、高価なものを衝動買いしていた時期が懐かしく思い出され、胸が熱くなります。あんなに熱量をもって東京のインテリアショップを徘徊することはないかもしれない。しかし、当時の散財はけっして無駄にはならなかったと自己弁護したいです(笑)。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm / f4


2016年9月25日日曜日

業務用


埃まみれの空間で酷使されてもへこたれず、パワフルに淡々と仕事をまっとうする。そんなタフな業務用品に魅せられます。頑丈で力強さがみなぎるフォルムと機能をもつものは、やはり北米製品に多く見られるようです。



この扇風機の風力は凄まじい。インド洋に就航するプロペラ水上機に搭乗しているのではと錯覚するブーン!というテレビの音がかき消えるほどの音を発しつつ、船のスクリューに似た形状の羽根3枚があたりの空気を猛烈に撹拌します。


強風に当たれば体が冷えるほど一気にクールダウン。暑がりな人向きの工業製品です。10数年前、恵比寿南「PACIFIC FURNITURE SERVICE」で一目惚れして迎え入れ、今夏も大活躍。クーラーのない自邸では、年を追うごとに暑さを増す盛夏の時期、いよいよクーラー導入かと思い悩みます。しかし、今年もこの扇風機で乗りきれてしまいました。


風力コントロールは3段階。1で通常の扇風機で最大にした状態の何倍もの強風に。この尋常でないスーパーな性能がじつにアメリカン。先日、いかにも暑そうな砂漠の米軍施設を映しだした映画にも登場していた、シンプルを極めたこのプロダクツ。我が家ではたぶん一生モノになりそうな気配があります。なーんて、言っておきながら、今期製品のエアコンが最下値となる、そろそろのタイミングにちゃっかり買ってしまうかもしれません。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm / f4

2016年9月24日土曜日

木造モルタルの家


仕事場周辺、築地や新富町界隈の散歩。銅板貼りの看板住宅もよいのですが、なにげないモルタル木造住宅も惹かれます。とくに一階に土間空間を配した商家スタイルが最高。

LEICA M-E , SUPER WIDE-HELIAR 15mm / f4.5 ASPH. type2



自邸は1階のほとんどが土間。靴を履いて食事したり、作業したり。個人住宅としては特異な設計の背景には、働きながら暮らす、そっけない商家への強い憧れがありました。

LEICA M-E , MACRO ELMAR 90mm / f4


装飾性や洒落っ気とは無縁の無骨さ。そのラフな雰囲気がたまらない。こういう家の内部空間を好きな家具や物で思いっきり、美しくデコレイトしたら楽しいだろうな。訪ねてくる客人が外観とのギャップに驚くのを痛快に感じたりして。

LEICA M-E , ELMARIT 28mm / f2.8 4th GENERATION


ベランダから多肉植物があふれ出てきている。この自由奔放さがナイス。ぼくが心から素敵と思うのはこんな家のたたずまいです。

LEICA M-E , MACRO ELMAR 90mm / f4