2017年1月17日火曜日

地域のパン


パン好きの自分は、焼きたてのパンをこみち伝いにぶらりと買いに行ける店ができたらと夢みていました。葉山一色に移住して20数年が経過した一年ほど前、ついに夢がかないました。ビーチでよく会う柴犬の飼い主が自宅で「ポコパン」を開業したのでした。パンは玄麦を自家製粉するなど材料を吟味したもの。上品でコクのある甘さに身も心もとろけるあんぱん、世界一の食堂と個人的に慕う「Tipi」のコロッケをはさんだパン、それにワインとチーズ、パスタなどによく合う、柔らかいフランスパンもお気に入り。日々を大事に、暮らしのそばで、誠実に取り組むパンづくり。地域性によく合う小商いスタイルなのです。

*ポコパンFB
https://www.facebook.com/pocopane.hayama/


HASSELBLAD500C/M , ZEISS PLANAR C 80mm f2.8
KODAK PORTRA160

2017年1月16日月曜日

年始のひと段落



昨年10月から、ふだん歩きなれた家の周辺をハッセルブラッドでスナップ。犬と週末散歩するビーチやこみち、寄り道するショップやアトリエなどなど。住居のある葉山一色界隈で好きな場所を記録。そして、その写真と説明文を公の場で公開。一連の作業で、「好き」の本質を俯瞰、内省し、同時に地域の魅力を総合的に表現する手だてを知る絶好の機会となりました。自分の「好き」を展示する葉山一色海岸アート展。ぼくが会場に立つ担当日は先週末で終わり、昨年から張りつめてきた緊張を緩ませ、ひとつの課題を成し遂げた達成感に浸りました。このblogを観て、来てくださった方もいて感激。じつのところ、あくまで自己責任とはいえ、負担にめげているのですが、おおいに勇気づけられました。来場してくださった、とくに読者の方々には深謝いたします。

*葉山一色海岸アート展は今週土曜の21日まで開催。このblogでも21日まで展示写真&文章をアップロードします。

LEICA M-E , ELMARIT28mm 4th GENERATION

美術館からの眺め


葉山一色海岸と三ヶ岡山をのぞむ県立美術館葉山館では開放的な気分で美術作品と向き合えます。この美術館まで歩いて行ける。それが界隈に暮らす最大の理由。館内で大好きな場所はイサムノグチの彫刻作品《こけし》背後にある休憩室。白いソファに体を沈めながら眺める海と山は格別です。ビーチより少し高い位置から見渡すきらめく海原、地面に近い位置から見上げる山の稜線。独特の視点からの景色はふだん見慣れたものとは異質で劇的。葉山一色の豊かな自然を愛でるのに最適な鑑賞法だと思います。

*神奈川県立近代美術館 葉山 ようこそこけしHP
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/special_event/2016/kokeshi_sculptures/index.html


HASSELBLAD500C/M , ZEISS PLANAR C 80mm f2.8
KODAK PORTRA400

2017年1月15日日曜日

元煙草店


海周りの県道で最大のカーヴに立つ昔ながらの元煙草店。午後には眩いほどの西陽に照らされ、ベンチには葦簾越しに涼しげな深い影が生まれます。快晴時には真冬でもポカポカと暖かい陽だまり。脇には葉山ではあちこちで見られる旧型ポストが据えられ、レトロな風情を引き立てる。この郷愁を誘う情景に強く惹かれ、元煙草店のある地域に暮らすようになりました。都会では急速に消えつつある情緒が今も当たり前のように残る。葉山一色に暮らす悦びのなかでも、かなり大きな要素だと思っています。

HASSELBLAD500C/M , ZEISS PLANAR C 80mm f2.8

KODAK PORTRA160

2017年1月14日土曜日

海岸廻り


逗子駅から葉山御用邸にバスでアクセスするルートは2通り。道幅の広い国道を通る「山廻り」と、海岸沿いに幾重にも曲りくねる県道を通る「海廻り」。後者は対向車とすれ違うのに気を遣うほど、道の両側から民家の軒先が迫る箇所も。葉山一色界隈にはガードレールのない大きなカーヴがあり、歩行者のすぐそばを車が行き交う状況がスリリング。こんな狭い道を大型路線バスが走行するケースは稀有なのでは? この地域に長く暮らし、当初の緊張感はだいぶ緩んできましたが、油断禁物と肝に命じます。

HASSELBLAD500C/M , ZEISS PLANAR C 80mm f2.8
KODAK PORTRA400

2017年1月13日金曜日

アガヴェ岩


葉山一色のこみちやビーチを歩いていると、トロピカルな植物が立派に育つ姿を目にします。外国人やハイカラな富裕層が別荘を建てるさいに地植えした種がルーツでしょうか。暖かい国の植物は地域の風土に育まれ、温帯域の冬も悠々と越える。たとえば一色海岸の岩場にはテキーラの原料になるアガヴェ(竜舌蘭)が群茂。砂漠の植物が太古の地層に根を下ろす様子はかなりワイルドで、界隈の温暖さを象徴する景観になっています。

HASSELBLAD500C/M , ZEISS PLANAR C 80mm f2.8
KODAK PORTRA160

2017年1月12日木曜日

山裾の別荘


皇族、華族、政財界人、文化人、資産家の別荘が昭和9年(1934年)には487棟にも及んだ葉山。一色界隈にはひっそりとした場所に建つ別荘も。華やかな海辺ではない。あえて奥地を選ぶかつての富裕層の嗜好、品性、美意識に敬服します。なかでも、昭和2年(1927年)に三井物産重役の加地利夫が創建した別荘は造形感覚と芸術性が際立つ文化遺産でしょう。佐島石の塀がうねる「こみち」から三ヶ岡山へと入る山裾に立地。施主の粋でリッチ、奥ゆかしいセンスに唸ります。遠藤 新が設計した師匠F.R.ライトばりの石づかいの館。内外とも往時のモダンな佇まいが、たいせつに保存されています。

*住宅遺産トラスト・加地邸HP http://hhtrust.jp/hh/kaji.html
あくまでプライベートなスペース。常時公開の邸宅ではありません。
今回は公開期間中、許可を得て、撮影させていただきました。

HASSELBLAD500C/M , ZEISS PLANAR C 80mm f2.8
KODAK PORTRA160