2017年7月26日水曜日

テーブルフォトのテスト


物撮りの目途がたったので、業務で今後、増えそうな料理撮影に備えて、テーブルフォトのライティング・テストを引き続きおこなう。


LEDパネルライト『メトルV-PAD112』をライツの古いミニ三脚に据え、料理撮影の基本である逆光気味の位置から照射。レフ板で手前の影を薄める。


たまたま日曜の夕食は、秋谷の食堂「Tipi」の弁当にしたので、店主タミちゃんに許しを得て、店内でテスト撮影。光まわりは佳い感じなのだけど、せっかくの、おかずがわかりにくい写真に。メインの塩麹で茹でた豚肉、そして副菜のカボチャ。ネギソースやアルミホイルに隠れてしまっている。ファインダーを覗きながら、箸で微調整しなくちゃいけない。このような失敗を重ねないよう、肝に銘じる。


タミちゃん手づくりの梅干し。天日干しが済み、完成間近? 旨そうだなぁと唾を呑む。夏のうちに弁当のご飯に乗るんじゃないかな。これは暖色系の室内灯に照らされる雰囲気を残し、三脚の使用のみで撮りました。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f/4




2017年7月25日火曜日

物撮りテスト


8月上旬におこなう、チベット・フォークアート冊子の物撮りに備えて、機材を揃える。最小限の投資で、最大限の効果を求めて、写真が抜群に上手な友人の建築家・森さんと、職業写真家・中居さんが主宰するパンプロダクトに相談。

三脚は旅行ガイドの取材にも活躍しそうな、機動力に長けた『マンフロットbefreeカーボン』を選択。アルミ素材より20%ほど軽量なのに、剛性はより高いという。使うとすぐに、しなやかで強靭な道具としての機能美が伝わる。手で扱い、バックパックに納めて背負うとき、体に触れるカーボンはじつにやわらかな印象。感触には個人差があるだろうけれど、こうまでアルミ素材とは異質なのかと僕は驚いた。脚を開いたり、伸ばしたり、畳んだり。ひとつひとつのアクションが口笛を吹きたくなるくらい滑らか。実際の重さより、僕の体感ではとても軽く感じる。こういう快適な使い心地は、佳い道具の重要な条件だと思う。ただし、附属の自由雲台はちょっと使いずらいので、好みの物に交換かな。

LEDライトは小型でポータブルな物を探し、悩みに悩んで、面全体でやわらかでフラットな定常光を発する『メトルV-PAD112』を選ぶ。自分の求める灯りは、障子を透過して室内を淡く照らす外光のような、穏やかで、ほんのりとした光の量と質。そのイメージに合うのではと、入手したのだけれど、テストの結果は想像に合致するものだった。中居さんも称賛しているけれど、バッテリーの手配も含めamazonが便利な上、格安だったため、そちらで。中居さん、ごめんなさい。

家に、マンフロットの旧型ライトスタンドがあったので、それを活かせないかと、中居さんに尋ねて、オーダーしたのが、『パンプロダクト16mmダボ付き棒』。プロの現場での厳しい要求に応える道具だけに、はじめて使って利便性をすぐに実感できるし、優れた機能ぶりに感銘を受ける。この棒があれば、ライティングの基本である、トップライティングをいとも簡単にできてしまう。


使い古したバック紙(ケント紙)があったので、トップライティングで物撮りを試す。ミニマルなスペースと機材で申し分のない結果。本番はスムーズにいきそうと安堵。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f/4

2017年7月24日月曜日

さすがPOPEYE



POPEYE別冊の『本と映画のはなし』は久しぶりに、中身も確かめずに求めた雑誌。それは、鎌倉の古書店主・小栗さんがInstagramで「おもしろい」と呟いていたからにほかならない。有名人の推薦を主体にページを編むスタイルには、うんざりしているのだけど、多岐にわたる人選が的確な、このムック本は別だ。誰に聞くか、どう聞くか。編集部の人脈の幅と深さ、インタビューアー&書き手の力量をしっかりと感じられる。60人が推す本と映画。その理由を読了するには、少々時間を要しそうだ。じっくり読みこめる雑誌を就寝前に開き、まどろみ、やがて胸に雑誌を抱えたまま、眠りに落ちていく。その曖昧な時間の境界、快楽に溺れる過程が至福。それにしても、冒頭の中原さんをはじめ、伊丹十三本を選ぶ人の多さといったら。稀有な才能が早世した事実を、改めて思い起こす、暑い夏。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f/4


2017年7月23日日曜日

20TH CENTURY WOMEN


僕は鎌倉の古書店「ウサギノフクシュウ」店主小栗さんの選択眼と文章を敬愛している。そんな小栗さんが、珍しく二回も観たという映画について抑制を効かせつつ、核心をとらえて呟いていた。コメントに惹かれ、居ても立ってもいられなくなって、身近な映画館では公開終了が迫る前日、『20センチュリーウーマン』を駆けこむように鑑賞。カリフォルニア州サンタバーバラの光と乾いた空気、奥行きのあるストーリーと演技、映像、素晴らしいキャスティング、インテリアから衣装、スタイリングの洗練、音楽すべてに強い感銘を受け、監督の知性と美意識に心酔した。とにかく美しく、格好いい。僕にはそんな陳腐な表現しかできないけれど、今のところマイベスト・ムービーに出逢えた。見逃さなくて、よかった。小栗さんに深謝である。僕と同世代のマイク・ミルズという才能を、リアルタイムで見知ることができる。その多幸感がじわじわと今なお湧き上がってきている。


適切なたとえではないかもしれないけれど、湘南の風土を愛でる人、葉山「SUNSHINE+CLOUD」高須さんや、鎌倉「LONG TRACK FOODS」馬詰さんが提示する、カジュアルで品の佳く、心地いいスタイルを好む人は、きっと大好きになる映画ではないだろうか。世界観に通じるものを感じたから、そう思う。小野英作さんがアートディレクションしたパンフレットもじつに気が利いている。サウンドトラックをiTunesでダウンロードして聴きながら、帰りの電車で読みふけった。至福の余韻に浸りながら。これから、この映画の一つ一つの場面が僕の日常でフラッシュバックし、小栗さんの言葉同様、強く影響を受け続けることになるのだろうなぁ。

小栗さんの映画と本にまつわる文章が定期的に読めるようになるのも、たまらなく嬉しい。
One movie , One book

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f/4
映画に登場するフォトグラファー・アビーの、部屋での物撮りライティングを真似て



2017年7月22日土曜日

築地のアイスキャンディバー・ラテ


ひたすら熱い東京の午後を歩き回ったら、仕事場近くのターレットコーヒーで涼をとる。格別なラテをゴクゴクと飲み干し、生きかえる。『JAPANESE GREEN TEA ICE CANDY BAR LATTE。この日はエスプレッソをミルクで割り、宇治金時バーを組み合わせたもの。カウンター横の壁にライカ銀座ギャラリーのポストカードが数種貼られていたのが目に留まる。こんど店主にライカとのつながり、関心を尋ねてみよう。こんなふうに、気になる空間や人に一歩近づくきっかけを、いつも僕は探しているのかもしれない。

※この一杯の特徴はなみなみと注がれたラテを少し飲んで、バーの上端を露呈させ、俯瞰気味に撮らないと・・・。反省。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f/4

2017年7月21日金曜日

夏の夕暮れ


夏の日没は仕事場を出たあとも、残照が見られるのが佳い。淡い雲と明るい空の青、湿度をたっぷり含んだ空気。まぎれもない夏の情景を、このごろは愉しむ心のゆとりができた。佃島に還るときは、必ず明石町を抜ける。僕が生まれた聖路加病院のタワーに、西陽が当たる。この数日後、日野原先生が旅立たれた。ご冥福を心からお祈りします。


通っていた幼稚園。今は教会のみが残る。ルカとヨゼフ。この2人の聖人が、2つの十字架が、米軍の空爆から町を護った。隣の看板建築の宝庫・築地七丁目界隈や、川向うの佃島も、北米軍人の信仰心に救われた。祈りの尊さを想い、教会近くの路地を歩く。その一角にあった土門拳のアトリエは、もうない。いろいろノスタルジーに浸る、夏の夕暮れ。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4


2017年7月20日木曜日

築地のロコモコ丼


精米したてのお米で握るおにぎりや弁当がおいしい築地・大野屋米店。最近は、昼に並んでテイクアウトする弁当の旨さに瞠目。通常選ぶのはカツ丼ばかりだけれど、先日はたまたま売り切れていたため、初めてロコモコ丼を買う。葉山・森戸海岸にあった「cafe mani mani」のロコモコ以外、ハワイも含め、唸る味を口にできてこなかったけれど、ついに出合ってしまった。自分にとってのベストなロコモコに。ふっくら炊きあがった白米をベースに、ちょっと甘味のあるソースに包まれたハンバーグ、大きな目玉焼き。見た目は素朴だけど、ていねいにつくられているのがわかる。そして、ガツンと印象深い味わい。偏食・子供の味覚な自分にはリピート必至のランチとなりそう。税込550円で満腹、満足。築地場外にある観光客相手の多くの店とちがって、地域重視型の貴重な一軒なのだ。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f1.4